The 25 best albums of 2015 so far+1
photo credit: Record Store Day 2014. #RSD14 Already found six from my list of nine, plus a cheeky unexpected few. #ditc #vinyl via photopin (license)
どうもこんばんは。愛内里菜(現在は垣内りかに改名)です。
今回はお約束の上半期ベストでございます。25枚プラスおまけ1枚の計26枚。
いつものようにYouTubeへの楽曲リンクはもちろん、今年は音楽ストリーミングサービスが続々と始まってるので、AWA、LINE MUSIC、Apple Musicへの各アルバム対応状況も付記してみた。
【No.26】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯Belle and Sebastian - The Party Line - YouTube
【No.25】
AWA→◯ LINE MUSIC→◯ Apple Music→◯The Vaccines - Handsome (Official Video) - YouTube
【No.24】
AWA→◯ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯Kid Rock - First Kiss [Official Music Video] - YouTube
【No.23】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→✕SHISHAMO「僕、実は」 - YouTube
【No.22】
AWA→◯ LINE MUSIC→◯ Apple Music→◯Snoop Dogg - California Roll ft. Stevie Wonder, Pharrell Williams - YouTube
【No.21】
[asin:B00UYOXK5E:detail]
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯
Chunk! No, Captain Chunk! - The Other Line (Official Music Video) - YouTube
【No.20】
AWA→◯ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯Nate Ruess: Nothing Without Love [OFFICIAL VIDEO] - YouTube
【No.19】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→✕NOT WONK - Laughing Nerds And A Wallflower (ALBUM ver) - YouTube
【No.18】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→✕cero / Summer Soul【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 - YouTube
【No.17】
AWA→◯ LINE MUSIC→✕ Apple Music→✕Sugar's Campaign - 「ホリデイ」 MUSIC VIDEO - YouTube
【No.16】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→✕CAR10 - Rambunctious H-kun - OFFICIAL MV - YouTube
【No.15】
AWA→◯ LINE MUSIC→◯ Apple Music→◯Brian Wilson - On The Island ft. She & Him - YouTube
【No.14】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→✕ASH - Cocoon (Official Audio) - YouTube
【No.13】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯toyGuitar - Human Hyenas (Official Video) - YouTube
【No.12】
AWA→◯ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯Built To Spill - Living Zoo [Official Music Video] - YouTube
【No.11】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→✕【MV】私立恵比寿中学「ハイタテキ!」 - YouTube
【No.10】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯The Cribs - Burning for No One - YouTube
【No.9】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→✕Negicco「光のシュプール」MV - YouTube
【No.8】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯Alabama Shakes - Don't Wanna Fight (Official Video - Live from Capitol Studio A) - YouTube
【No.7】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯Jamie xx - Loud Places (ft Romy) - YouTube
【No.6】
[asin:B00S5AMW7Q:detail]
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯
- YouTube
【No.5】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯Best Coast - Heaven Sent - YouTube
【No.4】
AWA→◯ LINE MUSIC→◯ Apple Music→◯BiSH/BiSH-星が瞬く夜に- [OFFICIAL VIDEO] - YouTube
【No.3】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→◯Circa Waves - T-Shirt Weather (Official Video) - YouTube
【No.2】
AWA→✕ LINE MUSIC→✕ Apple Music→✕ザ・なつやすみバンド - 「パラード」 Music Video - YouTube
【No.1】
AWA→◯ LINE MUSIC→◯ Apple Music→◯Carly Rae Jepsen - I Really Like You - YouTube
解説
ラインナップ的にCarly Rae Jepsenの1位に違和感を覚えた人もいると思うので説明します。
本作の経緯は以下の記事がよくまとまってる。
シンディ・ローパーに触発された80年代サウンドを起点に90年代〜10年代を象徴するアーティストと積極的にコラボして作られたのが本作。
その結果、時代やジャンルあるいはメジャーとインディーを横断・接続する多様性に溢れた作品になっている。にしても、この1枚にThe CardigansとBlood OrangeとVampire WeekendとSiaがいるっていうのは異常。
もちろん、それはカーリーという強力なポップアイコンの魅力があってこそだけど、それだけじゃなくて今のUSシーンの状況が大きな背景になってると思う。
Taylor SwiftとKendrick Lamarがコラボして、そのPVにParamoreのHayleyが参加する”近接性”にこそ今のUS音楽シーンの面白さがある。ジャンルや音楽的背景、メジャーとインディーなどの「違い」がリスナーを分断せずに共存してる状態。理想的だと思う。
— QJ (@QJ) 2015, 5月 19
Taylor Swift - Bad Blood ft. Kendrick Lamar - YouTube
「Emotion」の背景にあるのもまさにこれかと。じゃぁ何でアメリカはこんなことになってるの?というのは少し前にタナソウがツイートしてるので引用する。
ゼロ年代半ば以降の北米インディ文化はコーチュラとピッチフォークの存在によって完全に欧州やアジアをリードすることになった。というか、もはや10年そこらでは追いつけそうにないほどの歴然とした差が開いた。ジャンル的にもクロスオーヴァーし、メインストリームとも常に影響を与えあっている。
— 田中宗一郎 (@soichiro_tanaka) 2015, 4月 17
ところが、日本の場合、現政権の右傾化と比例するように、映画も小説も音楽もすっかり内向きになり、西洋だけでなくアジアからも文化的に孤立している。海外の文化に対する興味は失われ、市場はこれまでになく縮小した。これからはさらにそれが進み、海外ポップ・アクトの来日はなくなっていくだろう。
— 田中宗一郎 (@soichiro_tanaka) 2015, 4月 17
ここ10年、北米のメディアが、レーベルが、イベンターが、アーティストが、リスナーが共に作り上げてきた文化をこの島国では誰もが新たに作り上げるという努力を怠ってきた。その結果がこの北米との圧倒的な差だということ。特定の誰かの責任ではない。誰もがそれに加担してきた。その結果が今だ。
— 田中宗一郎 (@soichiro_tanaka) 2015, 4月 17
つまり、インディーシーンからの底上げが著しく、それがメインストリームにも波及しながら互いに刺激しあってる状況がある。
以下のトピックも象徴的。
http://getnews.jp/archives/717955getnews.jp
様々なジャンルの音楽が閉じることなくポップミュージックという開かれた場所で繋がっている。
それに比べて日本は…と嘆くタナソウの気持ちは分かる。ただ、シーンの状況とは別に「Emotion」に近いベクトルの作品は日本にもある。
2013年にリリースされた、ももクロの「5TH DIMENSION」がそう。インディーシーンとの連携こそ希薄だけど、「国や時代やジャンルを超えた様々な音楽と接続できる”ハブ”のようなアルバム」「2013年に聴いた中で最も音楽的な多様性に溢れたアルバム」という理由でこのブログでは年間ベストの1位にした。
そう、まさに「Emotion」と同じく横断と接続意志の強いアルバムだった。シーンが内向きでも作り手の強い作家性でこういうアルバムが作れるという好例。
”大衆”なるものが細分化されて曖昧になり、音楽がもはや特別な存在では無くなったコンテンツ過多な時代。さらにストリーミングサービスによって、音楽を所有するという概念すら溶解していく状況で、ポップミュージック(大衆音楽)は今後「誰に向けて何を表現するのか?」について、もう一度自覚的にならざるを得なくなっていくと思う。
その意味で、過去の音楽をリスペクトしながら、その解釈によって細分化された現在を繋ごうとする「Emotion」や「5TH DIMENSION」は一つの回答であり、可能性として評価したい。
その他のアルバムはテキトーにググってください(投げやり)。でも、マニアックなのは全然無いかと。
最後に日本のことも。あくまでネットを見てる中での体感的な話だけど、日本のインディーシーンの活況が洋楽市場を再起動させる可能性が出てきてるんじゃないか?と淡い期待を感じつつある。
あと、ストリーミングサービスが定着すればリスナーの音楽に対する流動性も高まるだろうし(今よりいろんな音楽を聴く人が増えるはず)、それが北米みたいなシーンを形成する流れに繋がっていけばなぁーと思っております。
ちなみにストリーミングサービスについて日本では「いつでも聴けるなら、結局聴かない」「音楽の価値は確実に下がる」「聴き放題と言われても何を聴いて良いから分からないからダメ」など否定的な意見がチラホラあるので(意外と音楽が好きな人でも否定的だったりする)、日本より早く導入した各国の音楽市場がどうなったか?という以下の”事実”を並べておきます。
ストリーミングサービスがあれば、逆にCDはコレクターズアイテムとしてDVDやブックレットなどの特典をたっぷり付けて単価を上げて売れば良いし、アイドルが握手券を付けることだって後ろめたく感じる必要はない。
あるいは、ストリーミングサービスで聴いて特に気に入ったアルバムをアナログで買うという動きも出てくるはず。
大事なのは「”有料”で音楽を聴かせる」為の選択肢をまずは増やすこと。そして、それぞれのチャンネルを最適化しながら市場の拡大を目指すことだと思う。
確実に言えるのは、何も手を打たなければ日本の音楽市場は衰退していく一方だということ。
だから、ゴールデンボンバーのキリショーが一体何と戦ってるのか?僕にはサッパリ分からない…。敵はそこじゃないだろうと。
えーっと、もはや年間ベストの話とは関係なくなってきてるので、この辺でやめておきます。
プレイリスト
「2015年上半期ベストby Ivy Ivy Ivy」
Apple Musicにある楽曲でプレイリストを作ってみた。
音楽の聴き方が変われば、ブログも変わる。
という訳で、音楽の話はもう飽きたので、次回は全然違う内容にしたいと思います。