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ポップカルチャーのブログ

業務連絡。頼むぞ、片山部長!inさいたまスーパーアリーナ

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AKBの実力はいかに?

という訳で、先週の話題だけど行って来ましたSSA公演2日目。まずチケット取るのが大変だった。モバイル会員先行の抽選にハズれて、一般発売も寝坊して取れず(5分で完売)。
結局、公式販売のラストチャンスとなったキャンセル分の抽選で何とかゲット。これがコンサート前日!転売阻止が目的とは言え、一連の販売方法の告知などは全て直前に発表されるので、チケットを買うまでがサプライズ状態。


僕が行った2日目のセットリストはこちら。
実はAKBを観るのは2回目。しかも、1回目はAKBが活動を始めた数カ月後に冗談のつもりでアキバの劇場で観て以来(信じられないことに、当時はふらっと行って当日券で入れた)。なので6年ぶりくらい?
今回観るにあたって僕のテーマは「AKBがアイドル戦国時代のトップに君臨してる強さの理由」を見つけること。


まず1曲目は”上からマリコ”で麻里子様が宙吊りになって、文字通り上から歌うベタな演出でスタート。
会場が大きすぎて距離感を感じるものの、その後も序盤から”大声ダイヤモンド”や”Everyday、カチューシャ”のシングル曲で盛り上がる。
ただ、すぐに気になったのは、事前に覚悟はしてたけど、見事なまでの口パク…。しかも、全編に渡って…。多少は生で歌ってる所もあるんだろうけど、実感がない…。
そもそもアイドル好きの人たちには口パクに言及すること自体が”野暮”みたいな空気があるけど、僕はあくまで”潜入者”というスタンスなんで言及する。
だって、ハロプロもスパガも女子流も基本生歌じゃん。よく「AKBは人数が多いから生歌は難しい」って声があるけど、同じく大所帯のアイドリング!!!だって生歌なので理由にならないアイドリング!!!にできて、AKBにできない訳がない!(僕が殺されたらアイドリンガーの犯行だと思って下さい)。


【資料映像】


つーか、完成度より”ありのまま”をガチなドキュメントとして見せてるAKBが歌については逃げちゃうのは残念だなぁと。これはAKBに限らずテレビでアイドルが生で歌うと、ネットで「下手だwww下手だwww」と嘲笑して騒ぐのが諸悪の根源かと。技術しか見ない人が多ければ、アイドルが生歌で歌うインセンティブが無く、むしろリスクでしかない。上手い下手の技術を超えた”説得力”で表現できるのがパンクとアイドルの魅力なのに!


ちなみにダンスも他のアイドルと比べちゃうとふつーもしくはちょっと緩い…。ぶっちゃけ、実力的には最近のロコドルとそんな変らないかも?もしかしたらドロシーの方が上じゃね?ぐらいに思いながら観てた。
ただ、興味深いのが歌とダンスで戦えてない分、AKBのメンバーは”表情”には相当こだわってやってるように感じた。恐らく、そこは表現力として徹底的に指導されてるんだと思う。めちゃくちゃ顔を作ってるし…。特に高橋みなみの”刺すような目”は平成のテロリスト・村上和成を彷彿とさせた(誰に向けて書いてるのか?自分で分からなくなってきた。※知らない方は特に調べなくてけっこうです)。
とは言え、後半の選抜メンバーによる”RIVER”に代表されるシングル曲が続いた時間は凄い迫力があった。なぜ彼女たちが選抜されてるのか?という”説得力”は確かに感じた。


ちなみにSKEのダンスは前評判通りキレがあって、ウリであるガムシャラ感は出てた。特に松井珠理奈は”身体性”という言葉がぴったりで、ダンスに目が離せなかった。個人的には松井玲奈の方が好きなんだけど、目立ってたのは珠理奈。
そして、そのSKEよりもっとキレキレだったのがNMBだった。ちょっと異様なくらい気合が入ってて、もしかして「AKBを喰うつもりなのか?」と思ったほど。途中でさや姉が「やっちゃっていいんですか?」とアンドレ戦の前田日明みたいなことを言い出さないかザワザワしながら観てた(若い読者の方、本当に申し訳ございません)。
正直、NMBにはあまり注目してこなかったので大いに反省。”オーマイガー!”で組体操も観れて満足。いつの日か同じくステージ上で組体操を行うEnter Shikariと対バンして欲しい。


サプライズがマジ凄かった件

↑で書いたように、ガッツリ楽しみつつも、他のアイドルと脳内比較しながら、あくまで想定の範囲内で観てたのも事実。実力はこんなもんかと。
ところが、途中で板野友美のソロ曲”Dear J”を大島優子が歌うサプライズ演出の時にふと気づいた。そもそも派生グループも含めると200名を超える巨大なAKB生態系の中から、「どのメンバーがどんな組み合わせで何を歌うのか?」という意味で全ての曲がサプライズじゃないかと。AKBの熱心なファンからは「何を当たり前こと言ってるの?」と思われそうだけど、これは他のアイドルのコンサートでは基本的には無い楽しみだ。


AKB、SKEなどのグループ単体、さらにグループ内のチーム、ユニット、最近活発なソロまであるので、AKBのコンサートは次に誰がどんな形で登場するのか?すら全く分からない。そもそもファンが投票で選んだAKBの象徴(センター)である前田敦子コンサート時間の半分もステージ上にいないのである。
「自分が推してるメンバーが常にステージ上にいるとは限らず、いつ出るかも分からない」「自分が好きな曲を違うメンバー・ユニットが歌うかもしれない(シャッフル)」。
他のアイドルのように”お約束”に応えて、共感ベースで繋がることよりも”意外性(サプライズ)”の方がAKBでは重視されている。大半の時間をAKB選抜メンバーでシングル曲を中心にやれば、この日多かったであろうライト層は喜ぶはずなのに、それをやらない。
まぁ、「サプライズというお約束」に応えてると意地悪く言うこともできるけど、ここではAKBの特異性を強調しておく。


新曲”真夏のsounds good”の選抜メンバーをスクリーン上で一人ずつ発表する演出もめちゃくちゃ盛り上がった。ここでもチーム4からの相次ぐ抜擢やHKTから兒玉遥が選抜されるサプライズにどよめき。
さらに、既に存じの通りアンコールで支配人のとがちゃんこと戸賀崎が突如ステージに現れて、チーム4昇格メンバーの発表。その後「まだ発表は終わってません」と松井珠理奈渡辺美優紀のAKB加入を続けて発表すると場内は阿鼻叫喚の大騒ぎに。
ステージ上では珠理奈が異常なくらい泣きじゃくってるし、みるきーは完全に放心状態…。他のメンバーも大騒ぎで、客席もステージ上もカオティックな状態になってしまった…。結局、珠理奈とみるきーがそれぞれSKEとNMBを兼任すると分かってからやや落ち着いたものの(「それを最初に言って欲しかった」とたかみなもキレてた)、僕も「え、え、え、SKEが…」と呆然としながら観てた。


AKBの強さの理由は?

こんな空気を作れるコンサートはAKBでしかありえない(ももクロは近いかもしれないけど、スケール感が違う)。コンサートという作り上げた表現に突如、サプライズというリアルドキュメントが挿入されて、メンバーの生々しい反応がステージ上でダダ漏れになる。演出とガチの境目が曖昧で、虚実入り混じる世界。そう、かつてのプロレスだ。そして「全部ウソでした」と暴露されたプロレスは、虚実の”実”を担保できなくなって衰退した。


えーっとプロレス論じゃなかった。話をAKBに戻すと珠理奈とみるきーの件などは派生グループまで含めた”スケールメリット”を活かした演出だから強い。というか、もはや恐ろしい。なぜなら、このまま行くと冒頭で掲げた「AKBがアイドル戦国時代のトップに君臨してる強さの理由」とは、「AKBは強いから強いのだ」になってしまう。
「総選挙」という国民的なお祭りでもある再生可能システムを内包して、遂には乃木坂という外敵すらも自己で立ち上げたAKB。ますます自己完結度は高まり、その巨大生態系は盤石な存在になりつつある。このスケールメリットと自己完結性がAKBにとって戦略上のキモだと思ってる。そこはまた別の機会に書きたいけど、一つ言えるのは、この戦略上、AKBと他のアイドルとの共存は極めて難しいとだけ指摘しておきたい…。


3時間45分にも及んだコンサートが終わった瞬間、AKBの圧倒的な強さを見せつけられた清々しさと、これはもう他のアイドルは勝てないやという虚脱感が入り混じって何とも言えない気持ちになって僕は会場を後にした。
℃-uteはどうすれば良いんでしょうか?誰か教えて下さい…。


前田敦子の後任センターはこの人が良いのでは?

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個人的に一番印象に残ったのは、ぱるること島崎遥香だった。何かを”持ってる”感じ。彼女は今年来るって言われてるみたいだけど、前田敦子の後任でセンターにしたら面白いと思う。まだ早すぎる?いや、AKBのセンターって、実力のある人が満を持してなるものじゃないと思うんだ。東京ポッド許可局でサンキュータツオが言ってたように、エヴァンゲリオンに無理やり乗せられて、戦わされるシンジみたいな感じが良い。その意味で”ポンコツ”とあだ名が付くほどやる気が怪しいぱるるは適任だと思うのだが…。オーディションに応募した理由が「”緊急”と書いてあったから」とか最高すぎる。
実際こんな声も出てるし。


なぜぱすぽ☆の曲で紹介したのか…。


AKB関連で最近面白かったモノ


アイドル映画を超えたドキュメントとして大傑作。絶対に観るべき!映画館で観たけど、もう1回観て何か書く予定。


わしズム

わしズム


小林よしのり先生が完全にヲタになってしまって大暴走!「みおりんを誘拐して養子にしたい」には戦慄した…。
その他、中森明夫濱野智史宇野常寛らが語るAKBコラムも面白い。そんな中で1人だけ制服向上委員会を推す吉田豪…。


前田敦子論というか、AKB論、アイドル論として秀逸。
 

田中秀臣宇野常寛濱野智史があっちゃん卒業についてというか、AKBに興味のない人へ一方的に説得し続ける約1時間。
※ポッドキャストで聴けます。

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